小学館を提訴

金色のガッシュの作者、雷句誠氏が自身のブログで「小学館のお仕事を受ける事はありません」と小学館との決別宣言をしたのが先月の後半。どうしたんだろうと心配していたら、今度は小学館を提訴するとの発言。NHKのニュースでも報道されたりして、ちょっとびっくりした。
小学館側の言い分もあるのだろうがまだ発表されていないので、まずは雷句氏の提訴の内容を読んだ感想。
提訴の内容を読んでみると「小学館側がカラー原稿を紛失した」という件と「編集部への不満」の二つになっている。
「カラー原稿を紛失した」という行為とその対応については酷いとしか言いようがないと感じた。人気がなければ10週で打ち切りのジャンプよりも人気がなくても長い目で見てくれる雰囲気があったサンデーが好きで小学館派だったワシとしては非常に残念に感じた。
ただ「編集部への不満」の部分は逆。「ガンをつけてくる」や「仕事に真面目でない」とか「他の漫画家も泣きをみた」などは提訴の内容とは関係がなく、色々と溜まっていた鬱憤をこの提訴を機会にぶつけてるだけのようにしか見えない。この点は冷静さを欠いているようにしかみえず、雷句氏の金色のガッシュを楽しませてもらった漫画ファンとして残念に思う。
あと疑問に思ったのが、編集者ってネタ出しするのかって部分。漫画家の知り合いもいないただの素人なのでよくわからん。藤子不二雄まんが道では「先生、原稿をお願いします」と原稿を待ってる存在で主人公達に漫画家として漫画と向き合うことを教えることはあってもネタを提供することはなかった。手塚治虫の逸話でブラックジャックの時は毎週3本のネームがあり、編集者はそのネームの中から一番面白いネームを選んでいたってのもあった。Dr.スランプでは電話で「ボツ」って言うだけ。まぁDr.スランプは冗談にしても、編集者がネタ出しするのって必ずしも必要な行為ではないんじゃなかろうか。
なんかよーわからん文章になってきたが、はっきり言えるのは小学館にも雷句氏にも幻滅して残念だということだ。
▼(株)小学館を提訴。(雷句誠の今日このごろ。)
http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.html