深紅



面白かった。前半で主人公の小学生の少女は修学旅行に行っている間に一家惨殺事件によって家族を失う。後半では成人となった主人公が犯人に同い年の娘がいたことをしり、その娘に接触を図る。前半の惨殺事件に絡む緊迫感のある描写は手に汗握りながら、後半の被害者の残された娘と犯人の娘を描く内容には色々と考えさせられた。娯楽には落とし込まれているけど、日本の法律の矛盾というかなんというかって切り口もあって。この辺は以前に読んだ破線のマリスでのマスコミ問題の扱いと同じものを感じる。
被害者の家族とか犯人の家族に焦点が当たる話って他にも色々あるんかな?